THE MG SCHOOL |
Message of His Excellency Paul Fivat, Ambassador of
Switzerland
Wednesday, November 28th, 2007 at his Residence
in celebration of the 10th Anniverssary of the MG School of Latin Calligraphy
It is a great pleasure for my wife
Judith and I to welcome you tonight for this celebration of the 10th
anniversary of MG School of Latin Calligraphy. There is a Swiss hand behind
this institution: this is the reason why I am entitled by my Authorities
to offer our residence to carry out this event. |
本日はMG 西欧カリグラフィースクール創立10周年記念の集いにスイス大使公邸へ足をお運びいただき、私の妻ジュディスともども皆様のご来臨を心より歓迎申し上げます。 MGスクールにはスイスの方が関与しており、従ってスイス政府はこの記念行事に公邸がふさわしい場であると考えます。 私はこれまで人生を通してたくさん物を書いてきました。初めてコンピューターを購入する前はいつも手書きでした。そして私の妻は、以前に筆跡により人の性格を分析する筆跡学に特に関心を持っておりました。手で書くということは、考えを表現し人に伝える為に、手と心を結ぶ崇高な行為であります。巧みに書かれたテキストは、行き当たりばったり、不注意で急いで書き留められた文章よりもはるかに価値があります。私にとってカリグラフィーは永続的なコミットメント(責任・約束)を意味します。 カリグラフィーはエキスパートでなくても美醜を見極め賛美することができます。私もその一人で専門家ではありませんが、カリグラフィーアートに対し深い尊敬を抱いています。それには看過できない理由があります。カリグラフィーがローマ帝国崩壊後の西洋文明の再スタートのおおもとに位置したことです。キリスト教の修道士たちのおかげで、彼らの宝とした中世以前の古代の科学や哲学が筆写され、北欧・西欧世界に再び広めることができたのです。偉大な学術的な作業は、西洋の精神・考え方の修練に貢献し、ルネッサンスの時代の新鮮な科学的・哲学的思考に貢献しましたが、これも又、初めは手書きでした。誰でもが読めることが必要であり、そこから美しくあること、美的な感覚へと進歩したことは大いに理解できることです。カリグラフィー作品は真のアートです。 自国固有の書道と言う豊かな伝統を持つ日本のような国で、西洋カリグラフィーを学び練習するのは非常によいアイディアであると私は思います。MG 西欧カリグラフィースクールの創設者の方々に、スクールを創設し知識と技術をさらに豊かにする機会を提供したことに対し心より祝意を表します。そしてスクールの同窓生の皆様が知識と技術を磨く機会に貴重な時間を捧げられたことにお祝いを申し上げます。 本日はスクール誕生パーティーにお越しいただきありがとうございました。ミュリエル・ガチーニ校長とスクールのますますのご発展、そしてスクールと同窓生の皆様の将来がすばらしいものであり、今宵このパーティーをお楽しみいただくことを心よりお祈りいたしご挨拶といたします。 |