「カリグラフィーの精神と世界」展について」 本年イスタンブールのサバンジ美術館において4月14日から6月27日にかけて、「筆とペンで国境を越えて」展が開催されます。 そのプレイベントとしアタジャルン・トルコ大使のご好意を得てトルコ大使公邸にて2月18日、19日の2日間、 サバンジ美術館に展示するMGスクール・オブ・ラテンカリグラフィーの優秀な生徒の作品を展示する事になりました。 以下「筆とペンで国境を越えて」展についての趣旨と経緯をご説明いたします。 |
(親愛の歴史) オットマン帝国が明治の日本に送った友好使節団、エルトルール号が和歌山県串本沖で遭難して始まった 日本とトルコの友好の歴史の始まりから数えて120年が経ちました。 その間お互い親愛の念を持って友好を育んできました。 |
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(MGスクール・オブ・ラテンカリグラフィー作品の特徴) トルコはアタテュルクによる建国(1923)以来、オットマン帝国時代のアラビア文字を西欧式のローマ字に変えました。 現在トルコの学校教育は全てローマ字で行われ、アラビア文字を解読する人は皆無といっていい状況ですが、 カリグラフィーの世界だけは未だに解読できないアラビア文字で書くのが慣わしにな ってます。 これではカリグラフィーがトルコ人にとって遠い存在になってしまいます。 今回MGスクール・オブ・ラテンカリグラフィーでは、80名の生徒のうち優秀な21名の作品が選ばれ アタテュルクの格言やトルコの伝統的な詩、格言をローマ字で表記する始めての試みを行いました。 トルコでも見ないこのような現代カリグラフィーを日本の優れたアーティストが書いたということだけで画期的な試みであります。 トルコの人々がこれを見て、自分たちの文化についてより開明的に刺激を受けることを期待しています。 |
(最後に) MGスクール・オブ・ラテンカリグラフィーの優秀な生徒が心を込めて、日本友好親善のために トルコ人も未だ試みていないトルコの格言・詩を現代トルコ語で綴ったカリグラィーの作品を通じ 「日本年」の機会にトルコの人々と交流できればこれに勝ることはありません。 |